メールマガジン第27号 配信
2014/07/23
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◆シティプロモーション自治体等連絡協議会メールマガジン 第27号
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◎コンテンツ
●[コラム] 出羽守化するシティプロモーション
●協議会参加団体の紹介:龍ヶ崎市のシティプロモーションに関する取組
●協議会からのお知らせ:7月29日に議員向けセミナーを開催します
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● [コラム] 出羽守化するシティプロモーション
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今回のコラムは、以前にも書いたかもしれません。昨今のシティプロモーションし、どうも「出羽守(ではのかみ)化」しているような気がしてなりません。本来、出羽守とは出羽国を治めた国守のことを指します。しかし、ここで使用している意味は、「・・・では」と多用する悪しき傾向を意味しています。例えば「戸田市『では』シティセールスに取り組んで一定の成果があがっているから」や「久喜市『では』シティプロモーション推進指針を策定し・・・」と、「では」を多用する人のことを「出羽守」と言います。
地方自治体は、善く言うと競争意識が激しいため、近隣自治体を気にします。悪く言うと、横並び意識が強いため、やはり近隣自治体を気にします。その結果、出羽守化現象が起きてしまいます。出羽守化したシティプロモーションは、はっきり言って、中長期的な観点で捉えると、住民の福祉の増進には、まったく寄与しないことを強調しておきたいと思います(と言っても、このことを「定量的に説明しろ」と言われると困ってしまいます。あくまでも、私の経験則です)。
最近、私のところに、シティプロモーションの問い合わせが多くなっいます。そして、その多くが出羽守化したシティプロモーションです。既存のシティプローモーションのカット&ペーストが多く、自分たちの自治体の地域資源を活かした取組みではまったくありません。二番煎じであり、目新しさがまったくありません。ちなみに、二番煎じとは「一度煎じたものをもう一度煎じること」が本来の考えであり、そこから「前にあったことの模倣で新味のないもの」という意味でも使われます。
特に、政策研究をほとんど実施しないで、シティプロモーションに取りんでいるところに危惧の念を抱きます。既に成功している事例をカット&ペーストしているわけですから、短期的には、それなりの結果が出ると思います。しかし、それは、その自治体の独自性も地域性も反映されず、特に「心」の入ったシティプロモーションではないため、「住民の福祉の増進」という観点から捉えれば、失敗に終わることは明確です。
もちろん、シティプロモーションに取組む担当職員は、上司(最終的には首長)の指示により、シティプロモーションに取組んでいるので、カット&ペーストにならざるを得ない状況もあるとは理解しています。しかし自治体職員は「すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し」(地方公務員法第30条)とあるように、全体の奉仕者という立場で業務に当たらなくてはいけません。その意味では、首長といった一部の者の奉仕者になるのではなく、「住民の福祉の増進」という観点から、全体の奉仕者という視点から、シティプロモーションをはじめ、業務に取り組むことが必要と思います(が、これは理想論だと思います。けど、この理想を常に持っていただきたいと思います)。(牧瀬稔)
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● 協議会参加団体の紹介:龍ヶ崎市のシティプロモーションに関する取組
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龍ケ崎市では、シティプロモーションに関する取組の重要性を認識し、昨年度、転入転出者の実態把握のためにアンケート調査や市制60周年記念事業の一環として、更なる認知度アップのために「るるぶ龍ケ崎版」の発行といった取組を実施してきました。
このようなことを行ったなか、本年4月の機構改革により「シティセールス課」が誕生し、龍ケ崎市の認知度アップ、イメージアップを図るべく「ブランド戦略プランの策定」「シティセールスプランの策定」「フィルムコミッション」「定
住促進に関する情報発信」の4つの業務を担っています。
シティセールス課ではシティプロモーション活動を行っていくためにまず、「当市の強み・弱み」をブランド戦略プラン策定にあわせ、把握・分析をしていきます。当市の強み・弱みを認識することで、龍ケ崎市がほかに誇れるものを再認識し、磨きをかけ、それがシティプロモーション活動につなげられればと考えています。
今後、シティプロモーション活動を実行していくために「より一層の職員の意識改革」「市民との協働」が必要と考えています。いかに龍ケ崎の認知度をアップし、「行ってみたい」「住んでみたい」と思ってもらえるように、一人ひとりが龍ケ崎をPRしていくことが重要であると思っています。シティセールスプランを策定していくなかで、特に市職員の意識改革については、協議会を通じたアドバイスを受けながら、龍ケ崎市のイメージを形成していくために、統一的な情報発信やプロモーション活動を行うための仕組み作りを行っていく予定です。
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● 協議会からのお知らせ:7月29日に議員向けセミナーを開催します
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前回もご案内しましたが、今月29日に、議員セミナーを開催します。詳細は下記の内容となります。「議員」セミナーとなっていますが、議員以外の方もご参加可能です。なお、前回5月9日(金)開催と同一内容です。
★セッション①13:20~14:30(予定)
「人口減少時代に“生き残る”自治体の戦略」
講師:一般社団法人地域開発研究所 主任研究員 牧瀬 稔
(法政大学 大学院兼任講師)
シティプロモーションの取組みと成果を理解した上で、地域の中でどのような
活動ができるのか、地域間競争に勝つための視点等を考えてまいります。
★セッション②14:40~15:30(予定)
「まちの魅力を積極的にアピールして認知度を高める」
~埼玉県戸田市のシテイプロモーション事例~
講師:戸田市政策秘書室長(政策研究所副所長) 梶山 浩様
埼玉県戸田市がシテイセールスを取組むにあたり考え、そして実行したこと、
その成果と現在取り組んでいることをご紹介します。
★セッション③15:40~16:40(予定)
「フリーデイスカッション」
コーデイネーター:産業能率大学総合研究所 杉本 孝一郎
ご参加の皆様方と当協議会民間事務局スタッフがご一緒にシテイプロモーショ
ンについてフリートークを行います。貴重な情報交換の場となります。
◆日 時 :2014年7月29日(火)
◆会 場 :BIZ新宿(区立産業会館) 3F 研修室A
東京都新宿区西新宿6-8-2
(東京メトロ丸の内線「西新宿」駅出口2より徒歩5分、
都営大江戸線「都庁前」出口4より徒歩8分)
◆参加費 :3,000円
(シティプロモーション自治体等連絡協議会員は2名まで無料ご招待)
◆定 員 :50名
(先着順/定員になり次第締め切らせていただきます。)
◆申込方法:事前のお申込が必要です。
申込書ご記入の上FAXにてお申込ください。
◆問合せ先:シテイプロモーション自治体等連絡協議会事務局
(JTBコーポレートセールス第五事業部 営業三課内)
担当:大塚、松野、佐藤 03-5909-8760
【編集後記】
龍ヶ崎市相撲部屋情報続編です。7月21日朝日新聞朝刊に名古屋場所で初土俵を踏み来場所から番付にしこ名が乗る「新序出世披露」に式秀部屋の力士が紹介されています。体重63キロですが新弟子検査当日おにぎり4コやうどん、豆乳を胃袋へ積み込み基準ギリギリ67キロを通過。しこ名は大きくなれの意味を込め「育盛」、当協議会も”育ち盛り”を目指します。
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◆編集・発行
シティプロモーション自治体等連絡協議会 事務局
http://www.citypromotion.jp/
〒163-1066
東京都新宿区西新宿 3-7-1 新宿パークタワー 27階
株式会社JTBコーポレートセールス
本社営業部 第五事業部 営業3課内 大塚・松野・佐藤
TEL 03-5909-8760 FAX 03-5909-8241
Mail citypromotion@bsec.jp
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