メールマガジン第25号 配信
2014/07/08
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◆シティプロモーション自治体等連絡協議会メールマガジン 第25号
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◎コンテンツ
●[コラム] どういうコンテンツを誰に売るの?
●協議会参加団体の紹介:郡山市のシティプロモーションに関する取組み
●協議会からのお知らせ:7月29日に議員向けセミナーを開催します
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● [コラム] どういうコンテンツを誰に売るの?
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売る品(商品)が決まってないのに広告を出す店があるでしょうか。実は存在しているのです。それは自治体です。自治体が取り組んでいるシティプロモーションは、売る品がないのに、プロモーション活動をしている場合が少なくありません。民間企業では、ほとんど考えられない行動をとっているのが自治体です。そんなことをしたら、民間企業は倒産への道を歩んでしまいます。まずは、プロモーションの前に、地域ブランドの発掘と明確化が大切と思います。その意味で、シティプロモーションは、地域の魅力の発見と、魅力づくりでもあります。
「うちは料理が売り!」と広告を出す店があったとしたら、「行ってみたい」と思う人はいるでしょうか。少しはいるとは思います。けど、少しだけでは、その店の継続は厳しくなります。以前も言及しましたが、自治体は「自然が売り」「地域伝統が売り」「歴史的遺産が売り」とプロモーションをする場合が多々あります。規模が大きく体力のある自治体は、この方法でもいいかもしれません。しかし、そうでない大多数の自治体は、大分類ではなく小分類でプロモーションしていくべきです。
大分類ではなく小分類ということは、自然ではなく、「山が売り」と言うことです。さらに、山が売りというわけではなく、「高尾山が売り」と言うべきです。そして、顧客は高尾山の何が売りか知りたいので、「ミシュラン三ツ星の高尾山が売り」としてプロモーションをしていきます。以前も指摘しましたが、昨今のシティプロモーションは「漠然」としたプロモーション活動が多くあります。漠然としているところには、地域の魅力はありません。
ミシュラン三ツ星の高尾山を売り込みたい場合は、どの媒体にプロモーションをかけたらよいでしょうか。小学館が発刊している少年誌『コロコロコミック』の中で広告を出しても意味がないですよね。『コロコロコミック』の読者である小学校低学年が、高尾山の広告を見て、「おぉ、そろそろ高尾山を目指すか」なんて思わないでしょう。広告を掲載するのは、『山と溪谷』や『山の本』という雑誌がいいかもしれません。ちなみに、実は、『山と渓谷』や『山の本』に広告を掲載するのも、私の見当違いかもしれません。本当は、もっと適した雑誌があるかもしれません(この点は調べてないので、何ともいえません)。
自治体は、どういう「コンテンツ」を「誰」に売るのかが不明瞭な場合があります。これはいけません。そして、その誰はどういう「マスメディア」を見ているのか明確にすることが大事です。先日は、某自治体のプロモーション担当者と話したら、「地域外から交流人口を増やしたい」と言っていました。そこで、「どこに広告を打っているのですか」と私が尋ねたところ、「自分たちの広報紙に広告を載せてます」という回答でした。「それって地域外の人見ないじゃん」とつっこみたくなりましたが、初対面だったので否定することはできず、「いいですね!」なんて言ってしまいました。(牧瀬稔)
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● 協議会参加団体の紹介:郡山市のシティプロモーションに関する取組み
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郡山市は、平成21年に「郡山市シティセールス基本方針」を策定し、「東北のウィーン 楽都 郡山」を都市イメージと定め、市民、事業者、行政が一体となり、知名度や認知度の向上を目指そうとしておりました。
しかしながら、平成23年3月11日に発生した東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故により状況は一変し、郡山市は農業や観光をはじめとして大きなダメージを受けました。これに伴い、シティプロモーションの方針も「風評被害払しょく」や「復興の発信」といった新たな戦略を組み入れざるを得ませんでした。
その後、市外へのPR活動など、地道な取組みを続けてきた中で、平成25年度に、郡山市のイメージキャラクター「がくとくん」が日本百貨店協会主催の「ご当地キャラ総選挙2013」で東北第1位、全国第5位となり、本市の知名度及び認知度の向上に大きく貢献しただけでなく、ようやく明るい話題を提供できるようになってきました。
さらに、平成26年度は、日本の再生可能エネルギーの研究拠点となる、独立行政法人産業技術総合研究所「福島再生可能エネルギー研究所」の開所、自動車のご当地ナンバー「郡山ナンバー」の導入、日本最大級のご当地グルメの祭典「B-1グランプリin郡山」の開催など明るい話題が続いています。また、「首都圏パブリシティ推進事業」という新規事業を立ち上げ、郡山市が持つ魅力を首都圏へ発信していくための事業を、市を挙げて取り組んでいるところです。
こおりやまの復興とこどもたちの未来の笑顔のために、これからも市が一丸となって「こおりやま」の魅力を発信するシティプロモーションに取り組んでいきます。
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● 協議会からのお知らせ:7月29日に議員向けセミナーを開催します
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本年5月9日(金)に第一回セミナーを開催しました。おかげさまで大きな反響を頂き満席のためお断りせざる得ない状況となりました。セミナー終了後に追加開催のご要望が事務局に多数寄せられ急遽追加開催を決定致しました。
シティプロモーション活動は様々な概念が含まれています。その中で重要な要素は、地域住民の愛着度の形成と考えます。その先には、地域の売り込みや自治体名の知名度の向上と捉えることも可能です。定住人口や交流人口の拡大の取組みと考え方を紹介し自治体間の相互交流を行う「魂の通う」当協議会のシティプロモーショセミナーにぜひご参加ください。
★セッション①13:20~14:30(予定)
「人口減少時代に“生き残る”自治体の戦略」
講師:一般社団法人地域開発研究所 主任研究員 牧瀬 稔(法政大学 大学院兼任講師)
シティプロモーションの取組みと成果を理解した上で、地域の中でどのような活
動ができるのか、地域間競争に勝つための視点等を考えてまいります。
★セッション②14:40~15:30(予定)
「まちの魅力を積極的にアピールして認知度を高める」
~埼玉県戸田市のシテイプロモーション事例~
講師:戸田市政策秘書室長(政策研究所副所長) 梶山 浩様
埼玉県戸田市がシテイセールスを取組むにあたり考え、そして実行したこと、その
成果と現在取り組んでいることをご紹介します。
★セッション③15:40~16:40(予定)
「フリーデイスカッション」
コーデイネーター:産業能率大学総合研究所 杉本 孝一郎
ご参加の皆様方と当協議会民間事務局スタッフがご一緒にシテイプロモーションに
ついてフリートークを行います。貴重な情報交換の場となります。
◆日 時 :2014年7月29日(火)
◆会 場 :BIZ新宿(区立産業会館) 3F 研修室A
東京都新宿区西新宿6-8-2
(東京メトロ丸の内線「西新宿」駅出口2より徒歩5分、
都営大江戸線「都庁前」出口4より徒歩8分)
◆参加費 :3,000円
(シティプロモーション自治体等連絡協議会員は2名まで無料ご招待)
※5月9日(金)開催と同一内容です。
◆定 員 :50名
(先着順/定員になり次第締め切らせていただきます。)
◆申込方法:事前のお申込が必要です。
申込書ご記入の上FAXにてお申込ください。
◆問合せ先:シテイプロモーション自治体等連絡協議会事務局
(JTBコーポレートセールス第五事業部 営業三課内)
担当:大塚、松野、佐藤 03-5909-8760
【 編 集 後 記 】
当協議会では熱い夏のイベントが目白押しです。7月29日(火)のアンコ-ルセミナーに続き8月8日(金)には第三回総会&第四回講習会を開催致します。講習会講演では「地域資源の活用と連携(仮題)」についてをテーマとする予定です。一般参加の方もリ-ズナブルな会費2,000円/1名様でご参加頂けます。こちらも皆様のご参加お待ち申し上げます。(M)
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◆編集・発行
シティプロモーション自治体等連絡協議会 事務局
http://www.citypromotion.jp/
〒163-1066
東京都新宿区西新宿 3-7-1 新宿パークタワー 27階
株式会社JTBコーポレートセールス
本社営業部 第五事業部 営業3課内 大塚・松野・佐藤
TEL 03-5909-8760 FAX 03-5909-8241
Mail citypromotion@bsec.jp
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